3.検索エンジンの変換と進化
🐰「今回は検索エンジンについて勉強するよ!」
🐮「おお〜!」
世界中のWebサイトの数が19億でピークを迎える!?その後は...?
🐰「そういえばWebサイトの総数が2018年まで増加傾向にあったんだけど、2019年は減少傾向が見られたんだ」
🐮「そうなの?そんな感じには思えないんだけど...一部の人がブログとかを書くのをやめたとしてもそこまで数に影響しないだろうしなぁ...」
🐰「原因の1つとして考えられるのは、やっぱりスマホのアプリやSNSの登場だろうね。」
🐮「確かにブログを書く人もいるけど基本Twitterとかに日常的な出来事とか書くしなあ...調べ物とかも大体Twitterとかアプリだし...」
🐰「前回のSNSの時も話したけど、SNSやアプリで情報が共有されると精巧な検索結果が保てなくなるからGoogleも結構困ってるみたいだよ。それに加えリンクの共有方法が多様化したからSEO対策(インターネットの検索結果で自分のwebサイトなどを上位に持ってきたり多く露出させるための対策)も困難になってきてるんだ。」
🐮「SNSやアプリ内で情報共有されるとGoogleは見ることができないって言ってたもんね」
🐰「とにかくこれからどうなっていくのか注目していきたいね」
理想は5個、多くて7個まで?
🐰「今日は『Internet Archive』(https://archive.org/)を使ってYahoo!のトップページを見ていくよ!」
🐮「今と比べて昔はどんな感じなんだろう...?」
🐰「よーしまず1996年11月20日のページから見てみよう」
🐮「ざっくりカテゴリー分けされてる感じだね。」
🐰「最初パソコンを使う人にとってはカテゴリー分けされてると便利だからね〜」
🐰「次は2001年の1月19日のサイトだよ」
🐮「結構項目が増えてきたね...なんかどんどん時が経つにつれてカテゴリー分けが増えそうね...」
🐰「そう。それが2008年のトップページからカテゴリー検索が消えた原因でもあるんだ。」
🐮「そういえば確かにそんなこともあったような...でもどうして?」
🐰「カテゴリー分けの数が多すぎてしまったことが原因なんだ。人間は理想は5個、多くて7個の選択肢までがいいんだ。」
🐮「確かに7つの選択肢を辿っていくって考えると大変かも...どんな感じで選んでいくの?」
🐰「例えばアロエヨーグルトについて調べるときに、まずカテゴリの中からショッピングを選ぶ。その後グルメの項目を選んで、ヨーグルトを選ぶ。その後ヨーグルトの項目からアロエヨーグルトを選ぶって感じ!」
🐮「うわぁ...めんどくさい!」
🐰「調べていく上での階層が7を超えると人間は選択するのが大変になる。だから7×7×7×7×7×7×7=823,543以上のカテゴリー分けは無理になったんだ。」
🐮「数が多すぎて想像もつかない...」
🐰「だからYahoo!のトップページから2008年にカテゴリ検索がなくなって、2014年にはアメリカのYahoo!Directoryも閉鎖されたんだ。」
🐮「あれ?そんな早い段階で閉鎖されてたっけ...?」
🐰「それはYahoo!JAPANのことだね。Yahoo!JAPANと米ヤフーは別組織だからサービス運営の意思決定は独自なんだよ。だからしばらくはYahoo!JAPANはカテゴリ検索を続けたんだ。まあでも2017年には結果的には終わっちゃうんだけどね」
🐮「サイトも爆発的に増えたし、SNSの普及もあってAIを使った検索が主流になってきたんだね」
🐰「ちなみにGoogleは自動で審査してキーワード検索をしてページが見つかるって仕組みなんだ。」
🐰「そんなわけで日本でも世界の中でもGoogleの利用率がダントツ1位!」
🐮「確かに1発でわかるのは便利だね!でもYahoo!よりも利用率が上なんだ」
🐰「うん。みんな検索するときは大体スマホの検索窓から検索するようになったからよりGoogleの利用率がアップしたんだね」
🐮「確かにAndroidの検索窓もgoogleだしね...iPhoneだとSafariかな」
🐰「実はGoogleは2018年にiPhoneのブラウザで初期設定の検索エンジンとして使ってもらうためにアップルに年間1兆円支払っているんだ」
🐮「1兆円!!!!!?????そんな額支払っちゃってて大丈夫なの...?」
🐰「アップルが売れば売るほどGoogleも儲かって、その儲けをアップルに返す分けだからwinwinなんだろうね」
🐮「世の中うまくできてるなあ」
Yahoo!とGoogleの検索業務の提携は2年だった!?
🐮「あれ、そうなの?」
🐰「うん。yahoo!はGoogle検索をお試しでGoogle検索を導入したみたい。でもやっぱりGoogle検索便利だからそのままずっと使い続けてるって感じだね。そういえばYahoo!はGoogleの検索エンジンを使っているから検索結果の順位は同じだってことは知ってた?」
🐮「ええ!?そうなの!?でもそれじゃあYahoo!ある意味がなくなっちゃうよ?」
🐰「確かに検索結果の上位は同じだけど、Yahoo!の場合検索結果にNAVERまとめやYahoo!知恵袋が入ってくるんだ。」
🐮「確かに便利だけど探し物しているときはちょっと見にくいって時あるよね...」
🐰「それでもYahoo!の利用者は日本人が一番多い。あまりパソコンに詳しくない人にとってはいろんな情報が載っているトップ画面の方が便利なんだ」
検索エンジンの会社は無料でサービスを行っている
🐮「そうそう、これ前から気になってたんだよね〜。検索エンジンの会社ってどうやってどうやって成り立ってるの?」
🐰「検索すると検索結果に広告が出るでしょ。会社はあの広告をクリックした収入で成り立っているんだ」
🐮「なるほど!なんだかYouTuberの収入化みたい。」
🐰「収入源は広告だけど、昔はGoogleとYahoo!で仕組みが違ったんだよ」
🐮「そうなの?」
🐰「Yahoo!のカテゴリサービスがあったときは検索の分類を人が審査してたんだ。だけどやがて『お金を出したら広告を検索の上位に出すよ!』ってやり始めたんだ。
🐮「うわあ...」
🐰「審査料5万円〜15万円!あくまでも審査料だから審査に落ちても払わなきゃいけない。だからお金ないけどいい情報を提供する人のいいコンテンツが見えにくくなったんだ。」
🐮「それ検索エンジンとしてどうなの...」
🐰「一方でGoogleはみんなが欲しい情報(検索数が多い)のキーワードの広告によりお金をかけてるんだ。収入を上げるには広告をたくさん見てもらう必要があるからね。」
🐮「キーワードに値段が付いているって感じか。」
🐰「さらにGoogleはお金で上位にあげる分けじゃなくてスコア性も導入したんだ。検索エンジンとマッチング率が高いところはスコアが上がる仕組みだよ」
🐮「ん〜とつまり『広告ランク=クリック単価×評価スコア』ってことか」
🐰「クリック単価は『キーワード毎の入札式』『ライバルの有無、競争』、評価スコアは『キーワードと広告、ページのマッチ』『広告のクリック率、設定方法』で決まるよ」
🐮「なるほど〜。じゃあ多くの人に見てもらうにはどんなサイト作りをすればいいのかな?」
🐰「ブログ名、ページ名、ページ内などに検索キーワードが含まれているか?情報の多さや濃さなどがキーワード検索したユーザーにマッチするか?が重要になってくるよ。」
🐮「よ〜し!私もコツコツ頑張るぞ!他にはGoogle特有の仕組みってあるの?」
🐰「ページランクって言うものがあるよ。これがあることによってGoogleがシェアを独占できたんだ。」
🐮「ページランクって...名前の付け方が安直だなあ」
🐰「ページさんって人が作ったことから名前がつけられたんだよ」
🐮「いや、由来そこかい!?...それでどんな仕組みなの?」
🐰「まずページランクの考え方として、『リンクを貼るっていう行為はその先に書かれていることもいい情報だ!』っていうのがある。だから例えば最初のサイトの点数が良かった場合、そこに貼られているリンクサイトも加点されていくって仕組みなんだ。」🐮「リンク先に飛んでった先のページもいいよ!ってことでどんどん点数がついてくんだね。」
🐰「『人から評価されたらいいサイトなんだ!』ってことでどんどん良い相乗効果が生まれる。結果的にYahoo!よりも精度良くなったんだ。」
人の記憶は変質する?情報の探し方は変質する
🐰「まきばちゃんは情報を探す時ってどうする?」
🐮「う〜ん、探すものにもよるけど...スマホとか本とかかな?」
🐰「そうだね。基本的に情報が集まっているところに行ってそこで欲しい情報を探せばいいからね。」
🐮「急にどうしたの?」
🐰「実は情報の探し方も変わるけど、人の記憶も変化していくんだ」
🐮「そうなの?」
🐰「よく『ググればいい』ってあるけど、日々情報が溢れるようになってから、ものの情報をインプットするんじゃなくて、調べれば情報が手に入る場所を覚えておけば良くなったんだ」
🐮「確かに全ての情報をインプットするのは大変だもんね」
🐰「でも勉強したり、自分の頭で考えることはとっても大切!友達と交流したり、遊んだりとかね!」
🐮「スマホなどはあくまでも便利なツールだから、依存せずに自分で考えて行動できるようにしないとね!」
(おわり)