よいこの情報リテラシー論

情報リテラシー論をわかりやすくうさちゃんが解説するブログです。

8.位置情報で激変の生活習慣

🐰「今日は位置情報についてやるよ!」

🐮「おお〜!!」

 

位置情報を提供するGPSってそもそも何?

🐰「GPS(Global Positioning system)は地球の周りを回る24個の衛星から発信される情報を利用して、受信者とGPSの衛星の位置関係から現在の緯度や経度を計測システムだよ!昔アメリカの軍で使われてたシステムが日常生活に取り入れられるようになったんだ。」

🐮「こういう技術が戦争とかじゃなくてちゃんと日常生活に利用されるのはいいよね〜!」

🐰「今のGPSは精度もかなり上がってきて誤差が1mくらいになってるらしいよ。」

🐮「すごい!!なら位置情報のサービスもどんどん便利になっていくね!」

🐰「確かに便利になるけどもちろん危険な側面もあるからそれも合わせて解説していくよ!」

 

あなたの居場所もしかしたらバレてる!?位置情報の危険性

🐰「まきばちゃんって写真をブログとかに投稿したりとかする?」

🐮「うん!Twitterとかブログとかに載っけるよ!」

🐰「実は写真をネット上に公開するときにはちょっと注意が必要なんだ。写真にはExif情報が含まれていてそこで位置情報とかが見られるんだ。だから気をつけないと他の人に写真を撮った場所がバレてしまう危険性があるんだよ。」

🐮「えーー!?じゃあ自宅で撮った場合特定される可能性があるってことだよね??」

🐰「そういう場合もあるけど、基本的にはFacebookTwitterInstagramは登校時にExif情報は消滅するんだ。でも知っておいて損はないからExif情報の見方を教えるよ!」

 

<写真に記録されたExif情報の見方>

  1. Windowsの場合)画像を右クリック→プロパティを開く→詳細タブを開くと見れる。
  2. Macの場合)画像をダブルクリック→プレビューを表示→ツール→インスペクタを表示→Exifタブを選択して見れる。
  3. Google Chrome拡張機能EXIF Viewer」を使う。(写真にマウスを当てるとExif情報が表示され、GPSが入ってる場合は地図も表示される。
  4. ViewExifのアプリを使ってカメラロール内にある写真から見る。

 

🐮「こんなに見方があるんだね!でもそもそもカメラで写真を撮るときに位置情報が含まれないようにするにはどうすればいいのかな?」

🐰「心配ならスマホのカメラアプリで撮影する際に位置情報をオフにしよう!ただし『このAppの使用中のみ許可』はInstagramやLINEカメラなどのアプリから直接カメラを起動して撮った場合に位置情報「が保存される場合があるので注意が必要だよ!」

 

検索に利用される位置情報!

🐰「Yahoo!で検索する際に『よく使う地域』の指定ができるように検索をするときにも位置情報が使われているよ!」

🐮「Google検索結果の一番下にも地域名が書かれるもんね...。ってことはGoogleとかに自分の位置情報が知られてるってことだよね。」

🐰「そう!位置情報を把握して検索結果の順位を地域ごとにカスタマイズしてるんだ。」

🐮「ちなみにカスタマイズされていない検索順位を見るにはどうするの?」

🐰「一つはシークレットモードを使うことかな。ログイン情報や検索履歴を参考にしない順位がわかるよ。でもあまり正確じゃないかな...。あとは検索結果のURLの最後に『&pws=0』を入れて検索するのも一つの方法かな。ただこの方法を使ってもIPアドレスのアクセスは除外できないよ!」

🐮「IPアドレス...?聞いたことはあるけど...」

🐰「IPアドレスは言ってしまえばスマホやパソコンのインターネット上の住所のことだよ。このIPアドレスがあると、例えばネットで誹謗中傷されたときに相手のIPアドレスがわかればその相手のだいたいの住所(都道府県)が割り出せるんだ!」

🐮「そうなんだ...!」

🐰「これがIPアドレスから都道府県を調べることができるサイトだよ!↓」

www.ipsearch.jp

🐰「あとはこれはあんまり言っちゃいけないんだけど、IPアドレスを把握されないブラウザがあるんだ...。」

🐮「そんなのがあるの!?」

🐰「うん。ハッカーたちが使うTorブラウザっていうのがあるよ。でもこれは悪用じゃなくて正確な順位を知りたいときに使うべきだね...。ちなみに検索するときに色々手順を踏まなきゃいけないから面倒だよ。でも一応紹介しておくね↓」

gigazine.net

 

位置情報で場所と滞在時間までわかっちゃう!?

🐰「実は場所や滞在時間まで位置情報によって記録されちゃうんだよ!」

🐮「ええ〜!それはちょっと怖いな...」

🐰「IPhoneだと『利用頻度の高い位置情報』に表示されてるよ!Android本体にはそういう機能はないけど、Googleに位置情報がいってるからGoogleタイムラインがオンになってると場所・時間・交通手段が記録されてるよ!」

🐮「うわあああオンになってる!オフにしとこ...」

🐰「初期設定でオンになってる可能性があるから必要がない限りオフにしておくことをお勧めするよ!」

🐮「あとこれ以外で自分の位置がバレないように対策するにはどうすればいいの?」

🐰「そうだね、位置情報の投稿をするときに注意することかな。例えば外食したときにお店に入ったときに位置情報を載せて投稿しちゃうと食べてる時にもしかしたらストーカーとかが来てしまう可能性があるんだ。だからチェックイン時じゃなくてチェックアウト時に位置情報の投稿をしたほうがいいね。」

🐮「気をつけます...!」

 

位置情報のメリットは?

🐰「さて、位置情報の危険性を話したところで今度は位置情報のメリットについて説明するよ!位置情報は上手に利用すればとっても便利なんだよ!」

🐮「 知らない場所に行くときに目的地まで行くルートを示してくれることとか...?」

🐰「そうだね!例えばGoogleマップではリアルタイムで地図上の情報が表示されたり、『周辺のスポット』と『おすすめ』を調べられる機能もあるんだよ。渋滞の情報や周辺のお店について調べることができるんだ!」

🐮「Googleマップ、もう地図っていうよりは雑誌みたいになってるね!」

🐰「他にはFacebookでチェックインされるだけでお店が宣伝されたり、YouTubeでもチェックイン投稿やスポット(位置情報GPS)検索ができるようになったんだよ!あとは『現在地や指定した場所の写真で検索』できるようにもなったよ!」

🐮「いろんなアプリやサービスに位置情報って使われてるんだね!」

 

位置情報のこれからは?

🐮「これから位置情報ってどうなっていくのかなあ」

🐰「今もPokémon GOとか魔法同盟など位置情報を使ったサービスが増えてきてるから今後も増えていくんじゃないかな。例えばタクシー配車アプリがあるけど、予約や決済もスマホ一台でできるようになってきてるよ。」

🐮「すごい近未来的だ〜!」

🐰「あとはGoogleマップのライブビュー(ARモード)がもしかしたら実現するかもね!自分の見てる景色の上に道案内やお店の広告が表示されたらもう迷うことはなくなりそうだよね!」

🐮「そうなったらすごく助かるな〜!」

🐰「位置情報は便利な一面とちょっと危険な一面もあるから上手に付き合っていく必要があるね!」

(おわり)